【エクセル不要】FXのpips計算機など海外FX取引で役に立つツール3選
海外FXで取引するなら少なからず計算をしないといけない場面が出てきます。
「10pipsの利幅を抜いたら利益はどれくらいになる?」
「強制ロスカットされるまで何pips耐えられるんだろう」
もちろんFX取引が達者な人はスピーディーに計算することができるかもしれません。pipsの計算くらいなら体に染み込んでいる方もいらっしゃるでしょう。
しかし数字が苦手な方は「計算」と聞くだけでも嫌気がさしますね。数字に強い方でもできることなら計算なんてしたくないはずです。
そこで今回は項目を埋めるだけで勝手に計算処理してくれるFX取引のお役立ちツールを紹介します。
エクセルなどの知識は一切いらないような、誰でも簡単に使いこなせるツールを厳選して3つピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
目次
①pips計算機~「1pipsがいくらの価値があるのか」一瞬でわかるツール
pips計算機(pipsカリキュレータ)は「1pipsがどのくらいの価値になるか」が一目でわかる優れものです。
例えばドル円で10pips何円分になるか計算するには次のようなステップを踏むことになりますね。
- 自分が取引するポジションサイズを確認する→ここでは10万通貨で取引するとする
- 10万通貨(10万ドル)で取引した時の10pipsは「10万×10pips(0.1円)=1万円」の価値
円絡みの通貨ペアならこれくらいの計算で済みますが、ユーロドルやポンドドルのpipsを円に換算するなら為替レートも加味しないといけません。
このような面倒くさい計算一切なしで、自分が取引する通貨ペアのpipsを円換算したものが1発でわかるものがpips計算機です。
1pipsがどれくらいの価値になるのかがわかれば、目標にしている利益から考えて「一回の取引でどのくらいの利幅を狙えばいいのか」を計算できます。
実際にpips計算機を使ってみよう
(実際に入力して使えます。)
入力する項目はすべて英語で表記されているので、まずは用語を整理していきましょう。
【入力項目の説明】
- Pip Amount:調べたいpips数
- Currency Pair:自分が取引する通貨ペア
- Tradew Size:取引するポジションの大きさ(1lot=10万通貨)
- Results in:「円」を選択
【Pip Amount】は「1」を入力しておけばいいでしょう。「1pipsがいくらか」がわかれば、10pipsや100pipsがいくらの価値になるのかも芋ずる式にわかりますからね。
もちろん「10pips分の価値が知りたい!」などのハッキリした目的があるなら、お好みのpips数を選択していただいても構いません。
下記の画像では「ポンド/ドルを10万通貨(1lot)分取引した時、1pipsが日本円でどれくらいの価値があるのか」を計算しています。
(為替レートは最新のものが反映されています。)
ポンドドルを10万通貨取引すれば、1pipsの利幅を抜いて1013.82円の利益が出ることがわかりました。
通貨ペアは他にも金や銀含む24×24(576)種類から選ぶことができるので「自分が調べたい通貨ペアがなかった…」ということにはならないでしょう。
(関連記事:1pipsとは?海外FXの1ピップスはいくらなのか【1万円稼ぐのに必要なpips数一覧も掲載】)
②リスクポジション計算機~損切・ロスカットまでの逆行pipsを計算できるツール
「負けないFX取引」のためには必須と言っても過言ではない逆指値注文を使った損切り。
逆指値の損切注文を出しておけば、思惑とは違った方向に値動きした時の損失を抑えることができます。
FXの取引経験が豊富ならエントリーとセットで損切注文を出している方も多いでしょう。
リスクポジション計算機は、逆指値注文までの逆行pipsや「含み損がこれくらいになったら損切する」という許容損失から逆算して「どれくらいのポジションでエントリーすればいいのか」を計算してくれるツールです。
少しわかりづらいかもしれないので、簡単な例を使って説明します。
例えばあなたが次のように損切・逆指値のラインを設定してエントリーするとしましょう。
- 逆指値注文は50pips先に設定しておきたい
- 含み損が口座残高の10%になったら損切したい
このような場合に逆行50pipsでちょうど口座残高の10%の含み損が出るようなポジションサイズを計算してくれるのがリスクポジション計算機です。
実際にリスクポジション計算機を使ってみよう
(実際に入力して使えます。)
※本来はエントリーした瞬間にスプレッド分が差し引かれてることになりますが、ここではスプレッドは加味していません。
まずは入力項目を確認します。
【入力項目の説明】
- Account Currency:口座通貨を選択
- Account Balance:口座残高
- Risk Percentage:口座残高のうち「どのくらい損失したら損切するか(%)」
- Stop Loss in Pips:損切までのpips幅
- Currency Pair:トレードする通貨ペア
- Amount at Risk:損切された時の損失額
- Position Size in:エントリーできる取引量(○○通貨表示)
- Standard Lots:エントリーできる取引量(lot表示)
口座残高が10万円、損切までの逆行pipsが50pips、損失額が1万円(口座残高の10%)の計算結果を出したい場合。
まず口座残高のうち「最悪どのくらいまでの損失なら許容できるか」を決めます。口座残高の10%ということなので「%」を除いた10を半角で入力しました。
他の項目も同じように数字だけを半角で入力してください。計算結果は右上の薄い青色で表示されます。
50pipsの逆行で損切、損失を1万円に抑えられるようにするには2万通貨(0.2lot)のポジションでエントリーすればいいことがわかりました。
強制ロスカットまでの逆行pipsを調節することもできる
リスクポジション計算機は使い方によっては強制ロスカットまでの逆行pipsも調節できます。
例えば証拠金維持率が50%以下でロスカットが発動するような海外FXブローカーで取引した場合を考えます。
入力内容はさっきの例とほとんど同じ。
Risk Percentageの項目だけ少し変えて「100(%)-50%(強制ロスカットの証拠金維持率)=50(%)」と入力するだけ。
証拠金維持率が50%以下で強制ロスカットということは言い換えると、含み損が口座残高の半分以上になった時にポジションが決済されるということですからね。
口座資金10万円で、強制ロスカットまで逆行50pipsの余裕をもってポジションを持つためには、10万通貨(1lot)でエントリーすればいいことがわかりました。
③証拠金計算機~ポジションを持つのに必要な証拠金がわかるツール
証拠金計算機はその名の通り、ポジションを持つのに必要な証拠金を自動で計算してくれます。
必要証拠金の計算は簡単そうでわりと面倒ですよね。
円絡みの通貨ペアならまだしも、他の通貨ペアなら為替レートも加味して計算しないといけません。
証拠金計算機を使えばあらゆる通貨ペアの必要証拠金が一目でわかります。
実際に証拠金計算機を使ってみよう
(実際に入力して使えます。)
【入力項目の説明】
- Account Currency:口座通貨
- Leverage:口座のレバレッジ
- Trade size:ポジションの大きさ(lot表記、1lot=10万通貨)
- Margin:必要証拠金
- Pip Value:1pipsの価値
レバレッジや口座通貨、ポジションなど基本的なものしか入力しなくていいので誰でも難なく使えると思います。
下の画像は口座通貨日本円で、レバレッジ500倍の必要証拠金一覧です。
必要証拠金が表示されるのはざっと数えて56種類の通貨ペア。「1pipsあたりの価値」も表示されているので、pips計算機の役割も果たしています。
便利ツールを使いこなして泥くさい海外FX取引とはお別れ
- pips計算機
- リスクポジション計算機
- 証拠金計算機
普段は泥くさく紙に書いて計算していた方も、これらのツールを使えば簡単にお目当ての数字を導き出すことができます。
使い方さえわかれば、数字を入力するだけでOKなので海外FX初心者の方でも難なく使いこなすことができるでしょう。
ここで紹介した取引ツールを使って、よりスマートな海外FX取引をお楽しみください。