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ECN口座とSTP口座の違い、それぞれオススメの海外FX業者教えます。

海外FXで口座開設しようとするとほぼ必ず「【ECN口座】【STP口座(スタンダード口座)】からお選びください」と聞かれます。

ここで多くの方がECN口座とSTP口座(スタンダード口座)の違いも知らないまま「とりあえずスタンダード口座だから…」とSTP口座を選びがちです。

STP口座が悪いというわけではありませんが、各口座の特徴を理解して口座を選べるようになりたいですよね。

今回はECN口座、STP口座の違いとそれぞれおすすめの業者まで詳しく説明していきます。

※ここで解説している内容は少しマニアックになります。
海外FXは同じブローカーで複数口座を開設できるので、とりあえずSTP(スタンダード)口座とECN口座の両方を作って取引してみるのも1つの手です。

ECN口座とSTP口座の違うとこ5つ

前提としてどちらも業者が注文を呑まないクリーンなNDD(ノー・ディーリング・ディスク)方式であるということは共通しています。(参考:【OTC/NDD】海外FXと国内FX、約定力の違いは取引方式の違いにあった。

違うのは注文が「ECN方式で処理されるか」「STP方式で処理されるか」です。

ECN口座とSTP口座 注文処理の違い

■ECN方式での注文処理

トレーダーの注文→(ブローカー経由なし)→インターバンク(各機関・大口トレーダーの注文が集まる場所)

注文はインターバンクで自動マッチングされる。

■STP方式での注文処理

トレーダーの注文→一旦ブローカーに届く→ブローカーがカバー先のLP(=大手金融機関)に流す

トレーダーとカバー先LPの間で取引している。ブローカーは仲介しているだけ。

 

どちらもNDD方式ということで取引の透明性は担保されているが、注文がブローカーを経由しないECN方式のほうがよりクリーンな取引環境であるといえる。

(参考:ECN方式って何?通常の注文方式【STP方式】と何が違うの?

 

ここではみなさんが取引する時に直接関係してくる5つのスペックでECN口座とSTP口座の違いを解説していきます。

  1. スプレッド・取引コスト体系
  2. 約定力
  3. 最大レバレッジ
  4. ボーナス
  5. 板情報

①スプレッド・取引コスト体系

口座タイプ 取引コスト体系 取引コストの大きさ
ECN口座 スプレッド+手数料 小さい
STP口座 スプレッドだけ 業者によって異なる
※ただしECN口座よりも小さくはない

取引コストが「スプレッドだけ」でわかりやすいのがSTP口座

STP口座はカバー先のレートに業者の取り分がマークアップされたた価格が表示されます。取引コストはスプレッド以外にかかりません。

一方でECN口座で表示されるレートは業者のマークアップなし。注文の相手先が提示した価格そのままです。

その代わりに手数料()が徴収されるので「スプレッド+手数料」がECN口座の取引コストになります。

ECN口座の取引手数料

ECN口座の取引手数料はエントリー・決済毎に発生。

例えば「片道1lot(10万通貨)あたり3ドル」が手数料の場合、1万通貨の取引で0.6ドルがエントリーしたタイミングで口座から差し引かれることになります。

わかりやすくするために当サイトでは、

  • 「エントリー→決済」の往復手数料(上記の例なら往復6ドル)
  • 手数料はpips換算する(上記の例なら往復取引0.6pips)

でECN口座の取引手数料を記載しています。

トータルの取引コストが「安くつく」のはECN口座

STP口座の「スプレッドだけ」よりもECN口座の「スプレッド+手数料」の方が、トータルの取引コストが安くなります。

参考までにECN口座とSTP口座、両タイプの口座を用意しているAxioryで取引1回あたりの平均コストを比較してみました。

通貨ペア ECN口座※
(Axioyナノスプレッド)
STP口座
(Axioryスタンダード)
ドル円 1.0pips(0.4pips) 1.5pips
ユーロ円 1.3pips(0.7pips) 1.7pips
ポンド円 2.3pips(1.7pips) 2.7pips
豪ドル円 1.5pips(0.9pips) 2.1pips
ユーロドル 1.0pips(0.4pips) 1.3pips
ポンドドル 1.5pips(0.9pips) 1.9pips
豪ドル米ドル 1.2pips(0.6pips) 2.1pips

※カッコ内が純粋スプレッドだけの数値、スプレッドに関しては両者とも平均値を記載しています。

ECN口座はもともとのスプレッドが激狭なので、取引手数料が乗っかってもSTP口座ほどコストが大きくならないんですね。

またあくまで上述したスプレッドは平均値です。ECN口座のスプレッドは最小0.0pips~なので、取引量の多い時間帯では「スプレッド0、取引手数料だけ」で取引できます。

取引コストの安さにこだわるなら断然ECN口座の方がおすすめです。

②約定力

ECN口座とSTP口座、約定力の違い

口座タイプ 大ロットの注文※ 取引タイミングで比較
ECN口座 取引量が多い時間に強い
STP口座 取引量が少ない時間に強い

※ここでいう大ロットの注文とは「10lot(100万通貨)」を超えるような大口注文のことを指します。

約定力は一長一短といった感じ。

STP口座はカバー先から嫌がられるような大ロット注文には弱いですが、市場の取引量が少ない午前中などの時間帯でも約定スピードは落ちません。

一方でECN口座は大ロット注文でもサクサク約定します。インターバンクには数多くのヘッジファンド・機関投資家などの大口トレーダーが参加してますからね。

ただ反対注文がないといつまでたっても注文がマッチングされないので、取引量が少ない時間帯では約定が遅れることがあります。

【STP口座とECN口座の約定力まとめ】

STP口座の約定力は10lot(100万通貨)を超えるような大ロット取引しないなら、高く安定している。

一方でECN口座の約定力は市場の流動性(リクイディティ)次第

取引量の多い20時~27時(翌日の深夜3時)で取引すれば、ECN口座のメリットを最大限発揮できる。

③最大レバレッジ

ECN口座とSTP口座のレバレッジ比較

ECN口座はどれだけ高くても最大で500倍のレバレッジまでしか利用できません。

一方でSTP口座では業者によっては最大で3000倍までの超ハイレバで取引できるところもあります。

もちろん「レバレッジは500倍もあれば十分!」という方には関係ないかもしれません。
しかし少額資金でハイレバ一発狙いの取引をするなら資金効率が高いSTP口座の方が向いています。

④ボーナスの有無

ECN口座で証拠金が劇的に増えるような入金ボーナスがもらえるところはありません。

ボーナスで資金をガッツリ増やしたい方はSTP口座を検討してください。

(関連記事:海外FXの破壊力抜群なボーナス・キャンペーンまとめ!1番太っ腹な業者は?

 

⑤板情報の有無

板情報の図解

※気配値:買いたい(売りたい)方が買いたい(売りたい)と希望するレートのこと

ECN口座では市場に参加しているトレーダーの注文を板情報として参照することができます。

板情報からわかるのはどのくらいのレートに、どのくらいの注文が入っているかどうか

「売り」と「買い」でどれだけ注文が入っているかどうかがわかれば、相場予想に役立ちます。

  • 売り>買いの場合→通貨ペアのレートが下がる
  • 売り<買いの場合→通貨ペアのレートが上がる

一方でSTP口座は板情報をみながら取引できません。

ECN口座とSTP口座、結局どっちがいいの?

ECN口座、STP口座それぞれに良いところ、悪いところがあるので一概に「こっちの口座がおすすめ」ということはできません。

スキャルピングメインなのか、デイトレメインなのか、ご自身のトレードスタイルに合った口座タイプを選んでください。

【短期売買メインのスキャルピングトレーダー】

前提として取引コストが安くつくECN口座の方がおすすめ

特に大ロットのスキャルピング、EAを使ったスキャの場合はECN口座一択といっても過言ではない。

ただし馴染みのない「スプレッドとは別に手数料がかかる」というコスト体系に抵抗がある方、平日の午前中にスキャする用の口座を探しているならSTP口座もアリ。

【1日数回取引するようなデイトレーダー】

そもそもエントリー頻度が多くないなら取引コストを気にしてもしょうがない。

ボーナス対応していて、500倍を超えるハイレバで取引できるSTP口座の方がおすすめ

実際にどこがオススメ?口座タイプ別に解説!

ここまでの説明で「自分はECN口座の方が向いている!」と感じた方はこのまま読み進めてください。

「いや、自分はSTP口座の方がいい!」という方は下記のリンクをタップ・クリックしてください。おすすめSTP口座の解説箇所に移動します。
おすすめのSTP口座をチェック!

海外FX業者のおすすめECN口座はTitanFX/Axiory

上述したようにECN口座は完全にスキャルピング向きです。

スキャルピングに1番大切は要素のスプレッド(取引コスト)で各ブローカーのECN口座を比較しました。

当サイトの口コミランキングにランクインしている業者でECN口座が使えるのは、

  • XM
  • TitanFX
  • Axiory
  • LAND-FX

の4ブローカーです。

【ECN口座のスプレッド(取引コスト)比較】

※業者名をクリックすれば各業者の詳細ページに移動します。

通貨ペア XM
(ZERO口座)
TitanFX
(ブレード口座)
Axiory
(ナノスプレッド口座)
LAND-FX
(ECN口座)
ドル円 1.10pips(0.10pips) 1.03pips(0.33pips) 1.00pips(0.40pips) 1.60pips(0.90pips)
ユーロ円 1.60pips(0.60pips) 1.44pips(0.74pips) 1.50pips(0.90pips) 2.30pips(1.60pips)
ポンド円 2.10pips(1.10pips) 2.15pips(1.45pips) 2.30pips(1.70pips) 2.60pips(1.90pips)
豪ドル円 2.00pips(1.00pips) 1.72pips(1.12pips) 1.50pips(0.90pips) 2.40pips(1.70pips)
ユーロドル 1.10pips(0.10pips) 0.90pips(0.20pips) 1.00pips(0.40pips) 1.60pips(0.90pips)
ポンドドル 1.40pips(0.40pips) 1.27pips(0.57pips) 1.50pips(0.90pips) 1.70pips(1.00pips)
豪ドル米ドル 1.60pips(0.60pips) 1.22pips(0.72pips) 1.20pips(0.60pips) 1.50pips(1.80pips)

※手数料を加味した取引1回あたりのコスト(スプレッド+手数料)を記載しています。カッコ内が純粋スプレッドの数値です。
取引手数料は往復取引1回あたり「XM→1.0pips」「TitanFX→0.7pips」「Axiory→0.6pips」「LAND-FX→0.7pips」になります。

TitanFXが若干優勢ですが、Axioryも肩を張るほど取引コストが安くおさえられています。

 

TitanFXとAxioryで差別化するとしたら、最大レバレッジレバレッジと使える取引プラットホームくらいでしょうか。

TitanFX
(ブレード口座)
Axiory
(ナノスプレッド口座)
最大レバレッジ 最大500倍 最大400倍
取引プラットホーム MT4のみ MT4、cTrader

約定力などその他のスペックには特に違いはありません。(←実際に海外FXジャッジメント運営部が取引してみた所感です。)

レバレッジ100倍の差はあってないようなもの(※)なので、

  • ECN取引に特化した最先端プラットホームcTraderを使ってみたい方→Axiory
  • MT4でも構わない!低コストの取引にこだわる方→TitanFX

を検討してみてください。

※具体的な差としては、同じ資金で取引した時に立てられるポジションの最大が、TitanFXの方が1.25倍大きくなる程度。

(関連記事:スプレッド0pips~のcTraderとは?オススメ業者はAxiory!

海外FXのおすすめSTP口座

STP口座を使える海外FXブローカーは次の6つ。

  • LAND-FX
  • Axiory
  • TitanFX
  • FBS
  • MYFXmarkets
  • TradersTrust

※公式ホームページで「STP(もしくはNDD)」を明言してないブローカー(XMやiFOREX)は、呑み業者の恐れがあるので除外しています。

STP口座はデイトレでもスキャでも使えるので、取引スタイル別にオススメの口座を紐解いて行きたいと思います。

デイトレーダーにおすすめなのはFBSのスタンダード口座!

FBS

デイトレ用のSTP口座ならFBSのスタンダード口座が1番ハイスペックです。

  1. ボーナス(多い方がいい)
  2. 最大レバレッジ(高いほうがいい)
  3. ロスカット水準(低いほうがいい)

より有利にデイトレするために重要な3つの要素で各業者のSTP口座を比較してみました。

※前提として当サイトで紹介しているブローカーはすべて追証なしです。

通貨ペア ボーナス 最大レバレッジ ロスカット水準
FBS
(スタンダード口座)
100%入金ボーナス 3000倍 証拠金維持率20%以下
LAND-FX
(プロフェッショナル口座)
30%入金ボーナス 500倍 証拠金維持率30%以下
Axiory
(スタンダード口座)
なし 400倍 証拠金維持率20%以下
TitanFX
(スタンダード口座)
なし 500倍 証拠金維持率20%以下
MYFXmarkets なし 400倍 証拠金維持率20%以下
TradersTrust
(STP口座)
なし 500倍 証拠金維持率50%以下

STP口座の中で入金額が2倍に増えるボーナスがもらえて、500倍を超えるレバレッジが利用できるのはFBSしかありません。

ロスカット水準も緩めに設定されているので、含み損が口座残高の5分の4になるギリギリまでポジション保持できます。

FBSの口座開設はこちら

スキャルピングトレーダーにおすすめなのはTitanFXのスタンダード口座!

TitanFX

STP口座の中で1番おすすめなのはTitanFXのスタンダード口座です。

手数料なしのスタンダード口座対象の海外FXスプレッドランキングでは堂々の1位に輝いています。

通貨ペア TitanFX
(スプレッドランキング1位)
LAND-FX
(スプレッドランキング2位)
ドル円 1.33pips(平均値) 1.45pips(平均値)
ユーロ円 1.53pips(平均値) 2.15pips(平均値)
ポンド円 2.45pips(平均値) 2.45pips(平均値)
豪ドル円 2.15pips(平均値) 2.25pips(平均値)
ユーロドル 1.20pips(平均値) 1.45pips(平均値)
ポンドドル 1.57pips(平均値) 1.85pips(平均値)
豪ドル米ドル 1.10pips(平均値) 1.55pips(平均値)

TitanFXは約定力にも定評アリでオーダー執行率は脅威の99.999%最大500倍のレバレッジで追証なしなのでSTP口座でのハイレバスキャルピングに最適です。

TitanFXの口座開設はこちら

TitanFXの口座開設方法はこちら

 自分に合った口座タイプを正しく選択しよう!

今の海外FXでは「1業者1口座」が当たり前ではありません。多くの業者がSTP口座とECN口座の2つを用意しています。

もちろん同じ業者内の口座タイプを比較するのもいいですが、まずご自身が「STP口座とECN口座、どちらに向いているのか」がわかればピッタリの口座が見つけやすくなります。

取引環境にこだわりたい方は海外FXを「業者」という枠組みでなく「口座」という枠組みで比較検討するようにしましょう。

今回紹介した海外FX業者

 


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