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海外FX業者は信託保全付き?分別管理ってどれくらい信頼できるの?

国内FX業者では2009年の法改正に伴い信託保全が義務づけられました。国内FXではFX業者が万が一倒産してしまっても信託保全によって証拠金が確実に戻ってきます。

では海外FX業者ではどうなのでしょうか?

結論からいうと、海外FXでは信託保全を用意するかどうかは業者次第

信託保全のスキームを作るのには費用がかかるので、依然として多くの海外FX業者が顧客資金を経営資金と分けて保管する分別管理にとどまっています。(※最近では信託保全付きの海外FX業者がかなり増えてきました)

高額資金でトレードを行う投資家にとっては、FX業者の資金の管理方法はとても気になるところですよね。

そこで今回は主要な海外FX業者の資金管理方法や、その信頼性について解説していきます。

 

FX業者の資金管理方法

FX業者の資金管理方法は【信託保全(国内FX業者)+分割管理】【信託保全(海外FX業者)+分割管理】【分割管理】【同一管理】と大きく4つに分けることができます。

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信託保全+分別管理

信託保全+分別管理は最も安心できる資金管理方法です。

信託保全では投資家の証拠金は信託銀行に保管され第三者(信託銀行、弁護士、金融監督庁の定める信託管理者)によって管理されます。

信託銀行に預けられた資金はFX業者倒産の際、差し押さえの対象になるなどのリスクもありません。これによりFX業者が潰れてしまった場合でも投資家の証拠金は第三者によって顧客に全額返金となります。

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また分別管理なので顧客の投資金が会社の運営資金に使われることもありません。一番安心して資金を預けられる資金管理方法です。

 

国内業者の信託保全

国内FX業者大手のGMOクリック証券などが1000万円までの信託保全を保証しています。さらに国内FX業者では保有しているポジションの評価損益も信託保全対象。証拠金だけでなく持っているポジション分も保証され安心です。

 

海外FX業者の信託保全

海外FXではCySECのライセンスを取得している海外FX業者は信託保全があります。CySECに加盟業者は全てICF(投資家補償基金)のライセンスを取得する義務があり、ICF加盟のFX業者は倒産してしまっても、最大2万ユーロ(約250万円)まで信託保証されるのです。

また最近ではIFCに加盟してなくても、業者独自で信託保全を用意しているブローカーも増えてきました。

信託保全ありの海外FXブローカー一覧

 

分別管理(海外FXではまだまだ主流)

分別管理とは、【会社の経営資金】と【顧客から預かった証拠金】をそれぞれ、別の口座で管理するというシステム

もちろん投資家の証拠金は別々に管理されるので会社運営資金に使われることはありません。

しかしこの管理方法、もしFX業者が潰れてしまった場合、投資家の証拠金も債権者に差し押さえされてしまう可能性があります。

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分別管理の海外FX業者

以下の業者がこの資金管理方法を取り入れています。

  • IFCMarkets
  • InfinitySpace
  • youtradeFX
  • Olotrading

ここでは、名の知れている業者ばかりをピックアップしましたが、基本的に海外FX業者は信託保全なしの分別管理になります。

信託保全のない海外FX業者には必要以上の資金を預けないほうが良いでしょう。

同一管理

この管理方法はFX業者が業者内の口座、もしくは金庫で会社の資金と顧客からの証拠金を別々に管理する方法。

今まで紹介した中で一番リスクが高い管理方法です。

同一管理はもちろん国内では禁止されています。海外FXでもこの管理方法の業者は金融ライセンスを持っていないか金融機関に届け出を出していない業者がほとんどですので注意が必要です。

この方法ではいつ顧客からの証拠金が会社経営に回されるかわかりませんし、業者内で別々に管理と言っても本当に別々なのかはわかりません。

またFX業者が倒産してしまったら債権者に顧客からの証拠金も差し押さえられていしまいます。

最悪の場合資金を持ち逃げされてしまうかもしれません。このような資金管理方法を取り入れている業者とは取引を絶対にしないようにしましょう。

同一管理業者の例【FX札幌】

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国内の例ですが、2007年FX札幌というFX業者が破産宣告をしました。この会社、顧客資金を分別すらせず顧客の証拠金で自社で取引をし大損してしまったのです。

もちろん投資家に返済があることはほとんどなく顧客の証拠金は借金返済に使われました。最終的に投資家に戻ってきた資金は投資額の5%と言われています。

(参考:FX札幌に業務停止命令へ 取引の強制決済を通知)

 

心配ならば信託保全付きの業者を選ぼう

信託保全が「本当にあってよかった」と思えるのは業者が倒産したときです。

世界的に活躍していて多くの顧客を抱えているブローカーは倒産のリスクが少ないので、そもそも信託保全を気にする必要はありません。

ただ「口座にガッツリ資金を入金して運用したい」という方は、万が一に備えて信託保全付の海外FXブローカーを選んでください。(当サイトとしては海外FX口座への高額入金は推奨しませんが…)

この5つのブローカーなら口座資金が補償されるので、安心て口座にお金を預けられます。

 

今回PICKUPした業者


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