海外FXではレバレッジだけでなく、ロスカット水準にも注目しよう!
新たに海外FXを始めようとしている方に多いのは、海外FXブローカーの最大レバレッジ倍率に目が行きがちになること。
たしかにその気持ちはわかります。海外FXの最大の特徴はハイレバトレードですからね。その中でも少額投資で大きな取引したい方にとって、最大レバレッジを業者選びの基準にすることは至極当然なことです。
しかし、いくら高い最大レバレッジ倍率が提供されていたとしても、そのレバレッジを活かせなければ意味がありません。「その業者が提示している最大レバレッジが快適に運用できるような取引環境が整っているか」についてもしっかり確認しておくことも重要になってきます。
そのハイレバレッジが活かせる取引環境かを量る指標がロスカット水準です。
目次
ロスカット水準が重要になってくる理由
そもそも強制ロスカットはトレーダーの証拠金を守るための業者側の配慮から設けられたシステムですが、裏を返せばトレーダーに損失の確定を突きつけるものだと捉えることも可能です。
海外FXにおけるハイレバレッジトレードではわずかな通貨価格の値動きでもポジションの増減が激しくなるので、当然ポジションの証拠金維持率はロスカット水準に達しやすい状況にあるといえます。
ただでさえ証拠金維持率が減りやすいのに、その上ロスカット水準も高いとその分だけポジション保持に余裕が持てなくなり、わずかな値動きで強制ロスカットされてしまいます。
「あと数pips耐えれていれば、利益に転じたのに・・・・」
こんな経験をした方は多いのではないでしょうか?
ロスカット水準が高い業者だと、このもどかしさを幾度となく感じてしまうことになるので快適にハイレバトレードを行うことができません。
例えば魅力的な最大1000倍のレバレッジを提供している業者であっても、ロスカット水準が100%の場合はフルレバレッジでポジションを持つとスプレッドだけでロスカットされてしまうことになります。
この例は少し極端(実際にこのような業者は存在しますが、、、)かもしれませんが、レバレッジだけで海外FX業者を選んでしまうとこのような落とし穴に陥ってしまう可能性があります。
レバレッジ倍率だけではなく、ハイレバレッジでポジションを持ってもある程度逆行pips(ポジションの証拠金維持率が下がってしまう値動き)に耐えられる緩いロスカット水準に設定されているかどうかを考慮することも重要です。
つまりハイレバトレードがやりやすい環境かどうかは、ロスカット水準をもとにして算出された逆行pipsに対する忍耐力が高いかどうかを量ることに他なりません。
各業者の耐えうる逆行pipsを比較
まず業者毎に、レバレッジとロスカット水準を基にどれだけの逆行pipsに耐えうるかについて比較した結果を示します。
業者名 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 逆行pips許容量 |
---|---|---|---|
XM | 888倍 | 20% | 約22.7pips |
iFOREX | 400倍 | 0% | 25.0pips |
LANDFX | 500倍 | 30% | 19.0pips |
Axiory | 400倍 | 20% | 20.0pips |
iGaitame | 500倍 | 0% | 25.0pips |
TradersTrust | 500倍 | 50% | 15.0pips |
FxPro | 500倍 | 30% | 19.0pips |
Myfx Markets | 400倍 | 20% | 20.0pips |
TitanFX | 500倍 | 20% | 21.0pips |
IFCMarkets | 1000倍 | 10% | 23.0pips |
(※各業者において証拠金5万円で20万通貨のポジションを持った時【レバレッジ400倍】の許容逆行pipsを示しています。許容逆行pipsの算出方法については後述していますのでそちらを参照してください。)
この表を見ると、ロスカット水準が低い業者ほど逆行pipsの許容量が大きくなっているのがわかりますね。
当サイトで紹介している海外FX業者の中ではロスカット水準0%の2社、iFOREXとiGaitameがハイレバトレードにおけるポジション保持が有利な業者です。この2業者は証拠金が底をつくギリギリまでポジションを持つことができるので、当サイトではハイレバの資金効率を存分に活かした一発狙いのトレーダーにオススメしています。
ロスカットまでの逆行pips算出過程
逆行pips算出における設定
- 各業者で証拠金5万で20万通貨持った時(レバレッジ400倍)
- スプレッド等の他条件は無視
- 通貨ペアはドル円(わかりやすくするため100円/ドルと仮定)
- 一般化のため、レバレッジ(A)倍、ロスカット水準(B)%として算出
逆行pips導出過程
①1万通貨持つのに必要な証拠金を計算
1万通貨は、円換算すると100万円。100万÷レバレッジ=100万/A(円)が、1万通貨を持つのに必要な証拠金になります。
例:レバレッジ400倍の場合、1万通貨のポジションを持つのに2500円が必要
②20万通貨持つのに必要な証拠金を算出
1万通貨で100万/A(円)が必要なので、20万通貨の場合は20×(100万/A)=2000万/A(円)の証拠金が必要になります。
例:レバレッジ400倍の場合、20万通貨のポジションを持つのに50000円が必要
③ポジションを持った瞬間(値動きなし)の証拠金維持率を算出
証拠金維持率は以下のように算出されます。
(口座資金÷必要証拠金)×100
つまりこの場合、口座内資金が5万円で必要証拠金が2000万/A円なので、(証拠金維持率は5万÷2000万/A)×100でA/4(%)になります。
例:レバレッジ400倍の場合、証拠金維持率は100%。
④証拠金維持率がロスカット水準に達した時の損失額を算出
5万円の証拠金では、証拠金が5万×(ロスカット水準の証拠金維持率)/(ポジションを持った瞬間の証拠金維持率)に達した時点で強制ロスカットとなります。
すなわち、5万×(1-B÷A/4)=5×(1-4×B÷A)(万)だけ見込み損益がでると強制ロスカットです。
例:レバレッジ400倍、ロスカット水準が20%の場合、4万円の損失がでると強制ロスカット。
⑤見込み損益をpips換算
見込み損益をpips換算します。5×(1-4×B÷A)(万)÷20万通貨(2000万円)より、耐えうる逆行pipsは(1-4×B÷A)×25(pips)です。
例:レバレッジ400倍、ロスカット水準が20%の場合、耐えうる逆行pips数は20pips。
レバレッジだけでなくロスカット水準も考慮しよう
上で導出された逆行pipsを表す式から分かることは
【ロスカット水準が低く最大レバレッジが大きい方が許容逆行pipsは大きくなる】
ということになります。
資金効率を重視する方にとって、各業者の最大レバレッジは業者検討の際の重要な要素です。しかし、そのレバレッジが最大限生かせる環境かについてもしっかり考慮にいれる必要があります。
いくらレバレッジが高くても、ロスカット水準がタイトですぐに反対売買でポジションを強制決済されてしまう業者では満足に取引できませんからね。
どれほどの逆行pipsに耐えられるかの指標であるロスカット水準は、レバレッジとあわせて要確認です。
特に、一攫千金を目指してフルレバに近いポジションを持ちたい方にとっては、レバレッジ以上にロスカット水準に注目する必要があります。そのようなトレーダーは当ページを参考にロスカット水準が低い業者を選択しましょう。