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【2018年最新】海外FXの税金、確定申告ってどうすればいいの?【累進課税】

海外FXの確定申告って大変そうですよね。日本のFXの税制ならある程度わかるけど海外FXはさっぱりという方も多いはず。ただ海外FXをやる上でも確定申告は避けては通れません。

そこで今回は海外FXの確定申告の方法を国内FXと比較しながら説明していきます。

海外FXの税金制度は国内FXより厳しい?

まずは海外と日本のFXで税制の違いを見ていきましょう。

簡単に結論から言うと海外FXと国内FXの税金の違いは2つあります。

  1. 国内FXでは税率は一律ですが海外FXの税制度は累進課税
  2. 日本のFXではできる損益の繰り越し控除が海外FXではできない

以下で順番に説明していきましょう。

海外FXの税率は利益額によって変わる!

まず国内FXですが申告分離税になります。国内のFXでは利益がいくらであろうと税率は一律20%と変わりません。

一方で海外FXの税金の申告は総合課税。利益によって税率が変わっていく累進課税制度です。以下が利益による税率の変化になります。

課税所得金額 税率
195万円以下 15%
 195〜330万円以下  20%
 330〜695万円以下  30%
 695〜900万円以下  33%
 900〜1800万円以下  43%
 1800万円以上  50%

195万円以下であれば国内FXの税率よりも海外FXの税率の方が低いです。そして、累進課税なので195万円以上稼いだとしても、最初の195万には一律で15%の税金しかかからず、195万円を超えた差額の部分に20%の税金がかかることになります。

例えば、FXの利益が330万円の場合は、330万円に対して一律20%がかかる国内FX業者よりも収める税金は安く済むのです。一律課税と累進課税の仕組の違いから、単純に税率が同じだからといって納税額も同じになるわけではないので気を付けてください。

具体的に計算してみると、

【国内FX業者利益330万円の場合】

330万円×20%=66万円

【海外FX業者利益330万円】

15%の課税⇒195万円×15%=29万2500円

20%の課税⇒(330万円-195万円)×20%=135万円×20%=27万円

トータルの課税額は29万2500円+27万円=54万2500円

海外FX業者の方が納税額が約15万円安くなっているのがわかると思います。

計算してみた結果、国内FXと海外FXで課税額が等しくなるのは333万5000円になりました。(計算過程は省略します。)ただこれはあくまで目安にしかすぎません。

「利益が330万円以下なら海外FXがオトク、利益が330万円以上なら国内FX業者の方がオトク」と覚えておくといいかもしれません。

海外FXの確定申告では利益額によって税率が変わることに注意しましょう!

※レバレッジ最大25倍以上のため規制され海外FXは日本の金融庁の許可を得ていません。そのため金融商品取引法に規定された店頭デリバティブ取引に該当しなくなってしまうのです。

海外FXでは損益通算ができない!

国内FXでは損益の繰り越しができます。つまり国内FXでは確定申告をしていれば3年間、損益の通算ができるのです。

例を挙げて考えてみましょう。

【2013年はFXで400万円の損害、その後2014年に500万円の利益が出た】とします。この場合2013年のマイナスと2014年のプラスを合計した+100万円が税金の対象になるのです。国内FXの税率は一律20%なので2014年に500万円の利益が出ていても、100万円の20%で20万円が税金となります。

上の例のように2013年のマイナス分が翌年、繰越控除ということが国内FXでは可能です。

しかし海外FXではこれができません。1年単位で税金を払わなければならないのです。先ほどの例で言うと2013年は確定申告する必要がありませんが2014年は500万円分の申告が必要に。海外FXの税率は500万円だと30%なので150万円の税金を払う必要があります。

総合課税の対象となる所得同士なら損益通算が可能!

海外FXで得た利益は同じように【総合課税の対象となる所得】と扱われる利益となら損益通算ができます。

例として以下のものが挙げられます。

  • 非営業用賃金の利子
  • アフィリエイト収入
  • 年金、恩給などの公的年金など
  • 著述家や作家以外の人が受け取る原稿料、印税、講演料、放送謝礼など
  • インターネットオークションの売上金

注意してほしいのは総合課税と申告分離税は合算できません。つまり海外FX業者で出た損益と国内FX業者で出た損益は別々に申告する必要があるのです。

違いを理解してしっかりと確定申告を!

このように海外FXの確定申告は国内FXと比べて紛らわしい点が多いですね。以下に海外FXの確定申告で注意する点をまとめてみました。

  1. 税率は利益額によって変わる。
  2. 数年間の損益の通算はできない。
  3. 総合課税となる所得との損益通算はできる。

確定申告は面倒なことですがしないでいると最悪逮捕されることも。ここで挙げられた3点を考慮しながら皆さんも確定申告を済ませてしまいましょう。


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